
消泡剤の3つのタイプについて違いを簡単に解説!
オイルタイプの消泡剤
消泡剤とは液体に泡が発生してしまう事を防いだり、発生してしまった泡を除去するために使用する添加物のことです。さまざまな種類がある消泡剤ですが、大きく分けて3種類に分類することが可能です。まず、広く使われているのがオイルタイプの消泡剤です。これは鉱物油などに泡を消す成分を混ぜた消泡剤で、高温の液体にも使用出来ることが特徴です。また、比較的に安価であるため、大量に入手しやすいという特徴もあります。ただし、強い油性のため、排水時の扱いには気をつけなければいけません。
エマルションタイプの消泡剤
エマルションタイプの消泡剤はエステルなどの消泡成分をと水をエマルション化(乳化)させた消泡剤のことです。消泡剤を投入する液体に対して分散しやすいことが特徴で、効率良く泡を消すことが可能です。使いやすい消泡剤ですが保存に気をつかうというデメリットがあり、長い間保存していると粘性が高まってしまい品質が低下します。特に日光を浴びると劣化しやすいので、保存の際には日差しが当たらない暗所に保管するようにしましょう
活性剤タイプの消泡剤
消泡剤には界面活性剤タイプのものがあります。この手のタイプの消泡剤は有効成分の含有量が多く、少ない分量を投入しても高い効果を発揮することが特徴です。また、変質しにくいという特徴もあり、長期間の保存に向いています。しかし、他のタイプの消泡剤に比べると高価であることが多く、大量に使用するためにはある程度コストがかかるという難点があります。
消泡剤は液体の泡を封じるために使われる添加物です。一度生成した泡を破壊する破泡、泡の発生自体を抑える抑泡、泡が浮かび上がる速度を早める脱泡、という3つの作用が基本です。